2017年05月13日

松本市議会の政務活動費はいくら?

こんばんは、最年少松本市議会議員の青木たかしです。

昨年、富山市議会で議員による政務活動費不正使用が発覚したことは記憶に新しいと思います。

その後も芋づる式で議員による不正使用が判明し、最終的に14人が辞職、全国的にもその使用実態が注目され、連鎖的に地方議員の辞職が続きました。

ちなみに、先月富山市議会議員の選挙があり、不正使用した議員の内6人が再選を果たしたということも報道されています。

中には100万円を超える不正使用もあったようですが、「松本市の政務活動費はどうなっているのか」「政務活動費はいくらもらっているのか」ということをよく聞かれるので、今回はその点について書いていきたいと思います。


松本市議会の政務活動費は25万円

月額の支給と誤解される方もいるのですが、松本市議会では年間でひとりあたり25万円が政務活動費として支給されます。

松本市議会では、私が入る前から、議会改革の取り組みとして、この政務活動費の削減にも力を入れてきたと聞いています。そして、次のような使い道に限定しています。


政務活動費使途の明確化

・研究研修費
研修会やセミナーの参加、開催経費(会場費、講師謝金、出席者負担金、会費、交通費、旅費、宿泊費等)

・調査旅費
先進地視察の経費(交通費、旅費、宿泊費等)

・資料作成費
調査研究に必要な資料の作成経費(印刷製本代、翻訳料、事務機器リース代等)

・資料購入費
調査研究に必要な書籍や資料等の購入経費

・広報費
会派が発行する広報誌の印刷、折込経費等

・広聴費
市民からの要望や意見を吸収するために開催する会議経費(会場費、印刷費、茶菓子代等)

・その他の経費
上記以外の経費で会派の行う調査研究活動に必要な経費(文房具代等)

そして、これらの分類のもとに報告書を年度末にまとめ、ホームページ上に公開しています。


政務活動費報告書の公表

平成27年度政務活動費
http://www.city.matsumoto.nagano.jp/sigikai/kokaijoho/seimuchousa/2015/index.html

ここで全会派の会計報告書、視察報告書、資料などが公開されています。

領収書も公開されているのですが、この領収書の写しまでネット上に挙げているのは県内19市のうち松本市議会だけです。

その他、詳細な記述についてはこちらを御覧ください。

松本市議会政務活動費について
http://www.city.matsumoto.nagano.jp/sigikai/kokaijoho/seimuchousa/seimuchosahisitokijun.html




松本市ではそもそも政務活動費の支給額面が少ないということもあり、冒頭のような不祥事は出てきませんでしたが、富山市で辞職された議員の中では、政務活動費を報酬の一部と混同していたというような発言もありました。

書籍を購入するのにも、研修に行くのにも、広報誌やレポートを作るのにもお金がかかりますが、このような方が実態として居る限り、今の松本のように額面を減らすことが妥当であるように感じます。

上述のように松本は情報公開は積極的に行っている方なのですが、ひとつまだ取り組まれていないのは、その支払時期についてです。

一般的に、政務活動費は年度初めに全額が事前に支給される方式となっており、松本市もこの方式を採用しています。

もちろん余った分については、年度終わりに返還することになります。

しかし、実際に使った費用をまとめ、後から請求する、後払い方式・事後請求方式にすることもできるのです。

実際に事後請求の制度に移行をしている議会もあるということですので、松本市議会での実情に照らしながら、どんなかたちが相応しいのか検討していきます。

それでは今日はこの辺で。



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Posted by 青木たかし at 13:05│Comments(0)議会改革
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