2017年07月29日
松本市役所を現在地で建て替えることには問題なしと評価。この後は、9月に建設候補地を現在地として最終決定することに。
こんばんは、最年少松本市議会議員の青木たかしです。
毎年恒例の松本城公園でのイベント、クラフトビールフェアが今年度中止になってしまったそうです。
これまで、観光客から「文化施設である静かな松本城を見に来たのに・・・」というクレームが市に対して一定程度寄せられていたようで、どういった対応を取るかが課題となっており、議会一般質問でもこのことが議論されていました。
その後、松本城の内規が修正され、新規イベントについては受け付けないようにされていましたが、既存のイベントもこのように中止になっているとのこと・・・。
教育委員会での飲酒の下りは把握していなかったのですが、正確な情報や詳細がまだわからないため、月曜日以降に事情を聞いてみるつもりです。
さて、この記事で書いた通り、27日に新庁舎建て替え候補地検証委員会が開催されました。
28日付市民タイムスより
結論としては、「現在地での建て替えには各専門的な観点から問題ない」ということ。
6月議会では、市役所建て替えについて、「現在地での建て替えをすることに問題が有るか」の検証を有識者によって進めることについて、議会で了承とされました。
そして、今回、5人の有識者によって、「歴史的かつ将来的なまちづくりに適しているか」「利便性はあるか」「実現性はあるか、実用性はあるのか」「庁舎建設費用はどこまでかかるか」といった4つの視点で全3回の検証が行われました。
ここで例えば「断層があって地震のリスクが高い」であったり「建築等の法律の壁で広さを十分に確保できない」「費用がかかりすぎる」などの評価が出れば、現在地の建て替えは問題があるということになります。
その結果は「現在地に建て替えることには問題はなさそうだ」という結論がでましたが、その一方、指摘された課題としては次のものがありました。
・「今回はあくまでも老朽化対策であって新しいハード整備ではない」という市の基本的な考え方があるが、そのスタンスには問題があるのではないか
・市民や観光客の憩いの場にする等、プラスアルファの機能を持たせる場合や、十分な駐車場スペースを確保する場合、面積を確保することに課題がある
・現在地には揺れやすい柔らかい地盤が10mにわたってあるため、揺れやすい場所となっている。免震構造とするなど、十分な対策が必要である
・100年に1度ではなく、最大規模の洪水を想定した対策をとるべきである
・現在地に建て替えるため、仮庁舎を確保または建築する必要があり、そのコストが発生する
以上のことを踏まえつつも、これらは現在地に問題があるというほどの課題とはならないとされました。
「現在地で建て替えることについて専門的見地から問題はあるか」という問いに対しては、私はこれを妥当な評価だと思います。
仮庁舎費用などの予算上の懸念や、揺れやすい地盤、面積の課題、世界遺産登録を目指す松本城への景観配慮などがあるものの、他の候補地が比較材料に挙げられていない以上は、絶対的な問題があるとは判断できません。
ちなみに、松本城の世界遺産登録への影響については、「現時点では現実味に乏しい」と指摘されていて、口頭での議論はなされませんでした。
これをもとに、9月議会で現在地で建て替えることを最終決定することを審議することとなります。
あとは、各議員がその時にどういった判断をするかということに委ねられます。私も各調査を進めていきたいと思います。
それでは、また明日。
■
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Facebook青木たかし
Facebookページ青木 崇
毎年恒例の松本城公園でのイベント、クラフトビールフェアが今年度中止になってしまったそうです。
これまで、観光客から「文化施設である静かな松本城を見に来たのに・・・」というクレームが市に対して一定程度寄せられていたようで、どういった対応を取るかが課題となっており、議会一般質問でもこのことが議論されていました。
その後、松本城の内規が修正され、新規イベントについては受け付けないようにされていましたが、既存のイベントもこのように中止になっているとのこと・・・。
教育委員会での飲酒の下りは把握していなかったのですが、正確な情報や詳細がまだわからないため、月曜日以降に事情を聞いてみるつもりです。
さて、この記事で書いた通り、27日に新庁舎建て替え候補地検証委員会が開催されました。
2017/07/26
28日付市民タイムスより
結論としては、「現在地での建て替えには各専門的な観点から問題ない」ということ。
6月議会では、市役所建て替えについて、「現在地での建て替えをすることに問題が有るか」の検証を有識者によって進めることについて、議会で了承とされました。
そして、今回、5人の有識者によって、「歴史的かつ将来的なまちづくりに適しているか」「利便性はあるか」「実現性はあるか、実用性はあるのか」「庁舎建設費用はどこまでかかるか」といった4つの視点で全3回の検証が行われました。
ここで例えば「断層があって地震のリスクが高い」であったり「建築等の法律の壁で広さを十分に確保できない」「費用がかかりすぎる」などの評価が出れば、現在地の建て替えは問題があるということになります。
その結果は「現在地に建て替えることには問題はなさそうだ」という結論がでましたが、その一方、指摘された課題としては次のものがありました。
・「今回はあくまでも老朽化対策であって新しいハード整備ではない」という市の基本的な考え方があるが、そのスタンスには問題があるのではないか
・市民や観光客の憩いの場にする等、プラスアルファの機能を持たせる場合や、十分な駐車場スペースを確保する場合、面積を確保することに課題がある
・現在地には揺れやすい柔らかい地盤が10mにわたってあるため、揺れやすい場所となっている。免震構造とするなど、十分な対策が必要である
・100年に1度ではなく、最大規模の洪水を想定した対策をとるべきである
・現在地に建て替えるため、仮庁舎を確保または建築する必要があり、そのコストが発生する
以上のことを踏まえつつも、これらは現在地に問題があるというほどの課題とはならないとされました。
「現在地で建て替えることについて専門的見地から問題はあるか」という問いに対しては、私はこれを妥当な評価だと思います。
仮庁舎費用などの予算上の懸念や、揺れやすい地盤、面積の課題、世界遺産登録を目指す松本城への景観配慮などがあるものの、他の候補地が比較材料に挙げられていない以上は、絶対的な問題があるとは判断できません。
ちなみに、松本城の世界遺産登録への影響については、「現時点では現実味に乏しい」と指摘されていて、口頭での議論はなされませんでした。
これをもとに、9月議会で現在地で建て替えることを最終決定することを審議することとなります。
あとは、各議員がその時にどういった判断をするかということに委ねられます。私も各調査を進めていきたいと思います。
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