2018年03月07日

松本市美術館の改修は20年に一度、20億円程度が見込まれる模様。

こんばんは、最年少松本市議会議員の青木たかしです。

今日で一般質問が終わりました。

忠地議員からの質問に対して、「小平奈緒選手の市民栄誉賞授与に合わせて、小平選手と触れ合う機会も設けられるよう調整したい」旨の市長答弁もありました。明日からは、各常任委員会の審査が始まります。

さて、私の質問の報告の続きです。今回、公共施設マネジメントの質問の中で、松本市美術館の大規模改修の見通しについてお聞きしました。

松本市美術館の改修は20年に一度、20億円程度が見込まれる模様。

市の答弁から、美術館は平成33年度に1年間休館しての大規模改修を予定しており、他市の事例から、およそ20億円程度の改修費用がかかるだろうという見解が示されました。

松本市美術館の改修は20年に一度、20億円程度が見込まれる模様。
5日付け市民タイムスより

市民芸術館の大規模改修には、30年度予算でおよそ12億円が計上されています。

芸術館は今後定期的に改修が計画されていることから、「松本市美術館の改修は今後どれくらいの頻度で行われるのか」ついてもお聞きしたところ、終日空調運転が必要となる特殊性から、20年に1回は大規模な設備更新が必要であるとのこと。

その費用については、30年度以降の調査委託をしないと不確定なものの、他市の事例を見るとおよそ20億円が見込まれるようです。

改修の必要性をお聞きした所、「湿度、温度を基準値を維持できない状態にあり、作品の一部ともなる壁の汚れも目立つことから、建物や設備機器の経年劣化の対応は市民の貴重な財産である収蔵作品の確実な保管という美術館本来の機能維持のため」とされました。作品を守るための空調設備の更新が重要になるようです。

設備更新が空調、給排水、電気、照明、通信防災設備など多岐にわたり、収蔵作品の移動、管理も要するため、平成33年度の1年間は美術館を休館する予定のようです。

また、美術館改修に対する国などの補助金や交付金はないため、一般財源を充てることとなります。

年間1億6千万円の維持管理にかかる費用についても削減を図るべきと質問したところ、設備の老朽化による小規模な緊急修繕費が増加していて、ハード面での縮減は困難であるが、大規模改修による省エネ機器の導入などでランニングコストの削減が期待され、結果的に34年度以降の維持管理費の縮減が図られるとのこと。


この美術館は建設が平成14年。34年で開館20周年となり、この年に新装開館となる予定です。

草間彌生展も開かれ、松本市の楽都のまちづくりには不可欠な存在となっている美術館。当時、どこまで維持費用が想定されていたのかは今となってはわかりませんが、今後予定されている市立病院、基幹博物館、市役所などの公共施設整備にあたっては、美術館・芸術館をはじめとした改修にかかる費用を見つめ、将来に大きな負担とならないよう建設する必要があります

この他にも、平成4年開館の中央図書館、総合体育館も築30年をそろそろ迎える中、大規模改修を控えることとなります。図書館はそのあり方についても検討されていくとのことで、その点も含め、将来に大きな負担とならないよう、しっかり議会でもチェックしていきたいと思います。

それでは、また明日。


以下、質問内容

(1)美術館大規模改修について
3日から草間彌生特別展が始まっている松本市美術館は、楽都松本における文化・芸術の拠点として欠かせない存在となっています。
 平成30年度当初予算資料を見ると、平成14年に建設された松本市美術館は、開館20周年を迎えるにあたり、平成33年度には大規模改修を実施予定であると記載されています。
 来年度から松本市芸術館の大規模改修が始まり、その費用として来年度予算ではおよそ12億円が計上される中、松本市美術館の改修費用の概算はいくらなのか、そしてその財源はどうなるのかについて伺います。また、松本市美術館における平成33年度の大規模改修終了以降は、どの程度の頻度で、どれくらいの経費がかかることとなるのか伺います。

(答弁)

 改修に関わる有利な財源というものはなく、20年に1回の頻度で改修が必要となり、他市事例を参考とすれば、20億円程度の費用が見込まれるとのことでした。一般財源を使う大きな額の改修が、今後続いていくことになりますが、今回の市民芸術館大規模改修にあたっても、市民の方からはその必要性や、開館して間もないにも関わらず、今やらなければいけないのか、といったことを聞かれます。
 公共施設等総合管理計画を見ると、美術館改修にあたっての課題も掲載されていますが、改めて、その改修にあたっての課題と、改修の必要性について伺います。それに伴い、改修に要する期間や改修方法をどのように考えているのかについても、あわせて伺います。

(答弁)

 収蔵作品の保管と美術館機能維持のために必要であり、1年間は休館、つまり、予定としては平成33年度に休館しての改修が想定されているということでした。

 先程有利な財源はないということでしたが、今後の改修の財源確保策をどうするのか伺います。また、大規模改修には今後多額の費用が見込まれることになりますが、経常的にかかる維持管理費について、その縮減を図って頂き、少しでも将来世代の負担を減らしていくようにしていただきたいと考えます。維持管理にかかる費用について、これは毎年の指定管理料の中に含まれているのだと思いますが、その縮減にはどのように取り組んでいるのか伺います。

(答弁)

 現時点での縮減は難しいものの、改修に伴う省エネ機器導入によるランニングコストの縮減が見込まれるということですので、ぜひ計画に基いた改修をしていただき、将来世代の負担を軽減するためにも、少しでも維持管理にかかる費用が削減されるような工夫を、徹底的に検討していただくことを要望します。




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