こんばんは、最年少松本市議会議員の青木たかしです。
昨日から報道で話題となっている、熊本市議会議員の子連れ議場出席について。
22日の定例会で、女性市議が生後7ヶ月の長男を抱いて着席し、他の議員から退席を促されたといった内容です。
写真は松本市議会議場
松本市議会で話題になったのは、出産した議員に対する、産休などの環境整備について。
さまざまな世代の多様な意見を代表する議会として、
子育て中の議員も不便のないよう環境整備は図られるべきだと思います。海外で認められ始めている議場への乳児同伴も、議会の多様性確保と女性参画推進のためにも賛成できます。
子育てとの両立について、全国的に議論されるきっかけとなったのは評価されることですが、一方で、今回の件について少なからず
違和感を覚えてしまうのは、市議の行動が手順を踏まなかった
強引なやり方であり、「子どもを利用した政治パフォーマンス」とも捉えられてしまうからでしょう。
当該市議は議会事務局に「子どもを連れて議場に出席してもいいか」という相談をされていたそうですが、熊本市議会の定めた規則において
「議員以外は傍聴人とみなす」、「傍聴人はいかなる事由があっても議場に入ることが出来ない」と定められていることから、他の議員と相談するよう伝えられていたといいます。
これらのルールを作っているのは、
議員たち自らで構成する議会運営委員会であり、最終判断は議長が行います。
議会を構成する議員としては、その規則の変更を両者に相談する必要があるはず。
条例を制定することができる地方議会は、地方政治における立法府にあたると言われていますが、
議会が作ったルールを議員として踏まず、議会の規則を破って今回の行動を強行したことについては、批判を免れることはできないと思います。かえって、
子育て世代の環境整備と女性参画推進への反感を強めてしまう恐れもあり、私自身も今後のあり方に活かしていきたいと感じた案件でした。
松本市議会においては、このように
議会子ども控室というものが設置されています。
傍聴のご案内 松本市ホームページ
http://www.city.matsumoto.nagano.jp/sigikai/osirase/boutyou-annnai.html
松本市議会では平成12年から設置されているようで、
保険にも対応し、資格をもった保育士さんがついて傍聴者や議員のこどもを預けることができるのですが、
・1歳未満の場合はどうするか
・議員が子ども同伴で議場出席できるようにするか
といった点はまだ議論されていないので、今後の課題となりそうです。
地方議会に留まらず、社会全体における子育て環境の整備の議論が進むきっかけとなるよう、私自身も改めて考えていきたいと思います。
それでは、また明日。
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