松くい虫対策として、今年度の空中散布は中止に。市長面会を求める住民団体に対し、庁舎からの退去命令が出される事態に。

青木たかし

2017年07月16日 23:59

こんばんは、最年少松本市議会議員の青木たかしです。



この3連休では多くのイベントが行われていますが、みなさんどのようにお過ごしでしょうか。




本日は、松くい虫対策の農薬空中散布について、簡単に事実情報とその経過をお話します。

今松本市では、市木である松の樹が寄生虫によって枯れてしまうという問題が起こっています。

この松枯れ被害は広範囲かつ加速度的に広がることから、その対策として、寄生虫を駆除するために希釈した農薬を空中から無人ヘリで散布し、その進行を食い止めようとしています。

これまで四賀地区でこの空中散布が実施されてきましたが、今年度、衛星画像の分析からその効果が一定程度あると認められ、里山辺地区と本郷地区で実施するということとなりました。

これに対して、健康被害や生態系への影響を懸念する住民や有志の方が、この空中散布の中止を求める反対運動を行っていました。

私は、その中でもミツバチに対して寿命を縮め、個体数を減らす影響があるという点が気になっています。

また、住民への説明という点が不足していたのではないかという指摘もなされ、手続き上の問題も表面化しました。

その後、市の対応として、紆余曲折はありましたが、本年度における里山辺、本郷地区の散布は中止することを決定。

地元の対策協議会は、所有者の財産である木が枯れて失われてしまうことと、木が枯れることによる土砂崩落を防ぐという目的から、空中散布の実施を要望していたものの、住民の反対運動を前に散布業者を見つけることが出来ず、実施ができなかったとのこと。

住民団体は「来年度以降の中止にはつながっていない」ことから、市長と直接面会して話をすることを求めていますが、市側はそれを拒否しているという状況です。

そして、14日金曜日に、住民団体が市に対し、市長の面会を求める9回目の申し入れを行ったそうです。


15日付市民タイムスより

記事によると、団体側から怒号が飛ぶ中、1時間以上経過しても居続ける構えを見せる団体側に対して、規則に基づく退去命令を市側が出す事態となったとのことでした。



この問題については、様々な情報が飛び交い、何が正しい情報なのか判断が難しくなっています。

市では、空中散布の安全性を訴えていくとされ、四賀地区の調査結果を公表することなどをしています。

無人ヘリ薬剤散布に伴う安全確認調査の結果について(1回目) 松本市ホームページ http://www.city.matsumoto.nagano.jp/kurasi/sigoto/ringyo/osirase/kekka.html



細かな情報について、今後市でまとめて公表されるという予定も以前聞いていますので、その際に所見含め、改めて詳細に記したいと思います。

それではまた明日。



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