歩行者天国にするための経費を100%補助する制度。アフターコロナの松本市で賑わいを生む。
こんばんは、前松本市議会議員の青木たかしです。
新型コロナ感染者数が連日発表される中、長野県では医療非常事態宣言が解除され、東京都も全数把握見直しがされるなど、新型コロナとの向き合い方や共存のあり方は少しずつ変わってきています。これからは各種事業やイベントは基本的に開催される方向性となっている中で、本日は今年から始まった、中心市街地で使える補助制度のご紹介です。
今年4月から松本市で始まった補助制度に「交通まちづくりにぎわい創出事業補助金」というものがあります。
名前の通り、
まちのにぎわいを生むことを目的に、中心市街地を歩行者天国とする場合にかかる費用を、100%補助してくれるというものです。
この歩行者天国とする際にかかる費用というのは、車止めのバリケードや規制看板の制作・設置・撤去費用、歩車分離のプランターや、交通誘導員の人件費のことを指しています。
大きなネックとなる誘導員の人件費まで100%補助対象というのは、運営側からするとかなりありがたい制度です!
上限額は初回100万円、2回目以降は50万円で、年間を通しての上限はありません。
現在、月1で開催されている中町通りの半分を歩行者天国にする実証実験が行われていますが、そこにこの補助制度が使われています。
注意点として、中心市街地のみが対象であり、
単発ではなく、継続して実施する計画が必要であることと、
通行止めに関わる経費以外の、宣伝費用やイベント設営にかかる費用は補助の対象外となり、他の補助制度とは併用ができないということが挙げられます。まちのイベントを実施する際には、商工課で同じような補助制度があり、こちらは補助率50%となっていることから、どちらがより有利になるかを比較する必要があると思います。
それでも、年間を通しての上限なしで100%補助というのはかなりインパクトがありますね。通行止めにするためには警察との協議が必要になり、ハードルは高いのですが、この制度を担当する松本市の交通部交通ネットワーク課の職員さんが一緒に協議をしてくれます。
その他、本制度に関する詳細はホームページから。
https://www.city.matsumoto.nagano.jp/soshiki/224/70526.html
市街地で歩行者天国にしていたケースとしては、新伊勢町のナイトテラスが事例として挙げられます。
寒空の下、ヒートパラソルの熱源がありがたかった…
今、この通りは改修が計画されていて、歩行者優先となるようなデザインの道路空間となるようです。
新伊勢町の他にも、コロナ禍を通してさまざまな地域活性化の動きがあることを聞いているので、この制度が活用されてさらに魅力的な市街地となるように、私もお手伝いしていきたいと思います。
それでは、またあした。
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