2022年08月13日

帰省シーズン、コロナ抗原検査キットを若者世代に無料配布中。申し込みはネットから。

こんばんは、前松本市議会議員の青木たかしです。

今、コロナ感染警戒レベルは最高段階の6となっており、医療非常事態宣言が発令されています。コロナが始まって以来、人の往来が激しくなる時期を境に松本ではコロナ感染が拡大しており、この帰省の時期もそのうちのひとつです。



ニュースになっている通り、長野県、松本市では、当番医制となって手薄になるお盆期間中の医療機関の負担を軽減させるため、抗原検査キットを20〜30代向け(松本市は18〜39歳)に無料配布しています。
それぞれ受け取り方や配布数は違いますが、どちらもネットから申し込むこととなります。詳細は下記ページから。

長野県申込先
https://www.pref.nagano.lg.jp/kansensho-taisaku/jyakunenkeisyousya.html

松本市
https://www.city.matsumoto.nagano.jp/site/covid/86653.html

松本市分は、15、16日の分が13日夜時点ではまだ残っています。真に医療が必要な人に届くように、軽症者・無症状者の方は、医療機関の受診ではなく、こちらを利用していただきたいと思います。

それでは、また明日!  


Posted by 青木たかし at 21:59Comments(0)若者・政治参加

2020年08月03日

高校生以上が市内で学生証を提示すると特典・割引がもらえる学割カエルパ制度。市外学生、修学旅行生もOKで、学都を目指す。

こんばんは、松本市議会議員の青木たかしです。

本日は学割カエルパについて。


  
タグ :学割


Posted by 青木たかし at 17:07Comments(0)若者・政治参加

2019年04月16日

信州大学生が作成した、市議選立候補者への政策アンケート結果が公開中【選挙戦3日目】

こんばんは、松本市議会議員候補の青木たかしです。
今日で選挙戦3日目が終わりました。







本日付市民タイムスより

今日の市民タイムスでは、私の街頭演説の写真を使っていただきました。





ふたつとも今日の市民タイムスの記事ですが、私の掲げている政策と通ずる点もあり、新しい令和の時代に、20代の新しい視点を市政で打ち出せるように、引き続き私の考えを訴えて参りたいと思います。






さて、選挙戦3日目となる今日の話題は、こちらの信州大学生による政策アンケートについてです。



信州大学生の視点で作られた政策アンケートに回答した内容を、こちらでも改めてまとめましたので、ご覧頂ければ幸いです。


松本市議会議員選挙候補者アンケートの回答内容

1,議員を志したきっかけ、エピソードは?
小学5年生の学校帰りに、ごみ最終処分場の残容量に関するテレビ特番を見たときに社会問題に関心を持ち、東日本大震災をきっかけに、社会を変える政治を意識し始めた。
松本にUターンして地域活動をするうちに、子どもの頃には気付かなかったこのまちの魅力と課題を知ることになった。同世代の仲間と、意見や抱える課題を共有する中で、その声を市政に反映したいと思った。そして、次世代の子どもたちも、自分と同じように松本を愛し、誇りに思えるような未来にしたいと思い、市議を目指した。

2,現在の松本が抱える一番の課題は?
待機児童問題

3,実現したい政策は?
・嘱託保育士の処遇改善、正規保育士の採用増、民間事業者も含めた保育園の増設によって、保育の量を確保し、待機児童を松本からなくす。
・松本城のお堀の堆積泥を除去し、外堀復元を目指す寄附募集等の動きを進める。
・学生や高齢者が安心できる道路環境を整備する。ICT・AIを活用した、公共交通の利便性向上、デマンド交通、渋滞緩和策を研究する。

4,情報発信ツールと、議員による情報発信に関しての考えは?
積極的に行っている。(Twitter、Facebook、ブログ、Instagram、LINE@)
若者の政治離れを食い止めるため、時代に即した情報発信は、議員の役割のひとつだと考える。

5,女性議員の割合に関しての考えは?
増やすべきである。
人口の半数を女性が占めていることから、女性議員増は自然なこと。また、それぞれの立場の身近な代表者が集う、多様性のある地方議会となることが、民主主義と市政の発展につながる。

6,受動喫煙防止条例に関しての評価は?
評価している。運用実態を見て、実効性が担保されているかチェックする必要がある。

7,LGBT問題への市政の対応に関しての考えは?
積極的に取り組むべきである。令和時代の成長には、多様性を認め合う都市の風土が重要である。

8,若い世代へのメッセージをお願いします。
今の政治による結果は、恩恵も負担も、私たちの世代が将来引き受けることになります。私は議案を審議する時、これが将来世代にとって負担・不公平とならないかを常に意識して、採決に臨んでいます。若い世代の声を市政に反映させるためにも、ぜひ一緒に政治に参加して、これ以上の投票率低下を食い止めましょう!


以上です。
それでは、明日も引き続き頑張って参ります!

  


Posted by 青木たかし at 22:24Comments(0)若者・政治参加選挙

2019年03月14日

高校生・大学生による県議選公開討論会を3月21日13時半から予定。YouTubeライブ配信もされます。

こんばんは、最年少松本市議会議員の青木たかしです。

12日の新聞記事でも紹介されましたが、有志の若手経営者と高校生・大学生による県議選公開討論会が企画されています。該当する選挙区は、松本市・東筑摩郡地区です。


事業チラシ


12日市民タイムス記事より

今回の県議選から、選挙区が松本市(定数6)と東筑摩郡(定数1)で合区となり、今のところ定数7に対して8人が立候補を表明しています。また、18歳選挙権がはじまって、初の統一地方選挙でもあることから、地域の未来を担う高校生・大学生や若手経営者を中心に、県議選の公開討論会を企画することになりました。

テーマは、合区となる東筑摩郡のことについてや、福祉、若者に関することなどで、高校生・大学生が自らの実体験や考えを交えながら各候補者にお聞きする予定となっています。

日時:3月21日13時半〜(春分の日)
会場:松本市勤労者福祉センター3階 3−3会議室

当日は若者に限らず、どなたでも無料で参加でき、ボランティアスタッフも募集していますので、お気軽にチラシの連絡先までご連絡いただければと思います。

また、YouTubeによるライブ配信も予定してるので、会場に来られない方は、こちらから当日ご覧いただきますよう、お願いいたします!



今回の公開討論会を通して、一人でも多くの方が各候補者の政策を知り、選挙のたびに記録を更新している投票率低下を食い止め、政治関心の向上につながることを願っています。

それでは、また明日。



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Posted by 青木たかし at 19:00Comments(0)若者・政治参加選挙

2019年03月09日

松本市の公式Facebook、Instagram、LINE@が登場!LINE@ならプッシュ通知で市政情報が届くように。

こんにちは、最年少松本市議会議員の青木たかしです。

今日は駅前で街頭演説の予定でしたが、県議候補の方が駅前で演説されていたので、私は渚の交差点へ・・・



さて、今日は松本市で運用開始となった各種公式SNSについてお知らせします。

松本市では、リンク先にあるとおり、これまでのTwitterに加えて、Facebook、インスタグラム、LINE@の松本市公式アカウントを3月から開設し、運用を始めています。

松本市ソーシャルメディアアカウント一覧 松本市ホームページ https://www.city.matsumoto.nagano.jp/smph/miryoku/oshirase/sns.html



私もすべてフォローしましたが、特にLINE@はプッシュ通知で市政情報が届くので、とても便利です!



インスタグラムは、いわゆるインスタ映えを意識した写真もあげられているようです!公式Twitterでも人気コンテンツ?となっている、日々の松本城の写真も加工しながら掲載して、全国・世界に松本の魅力を発信するように運用されていくよう、期待しています。

私も当選直後の平成27年6月議会にて、公式フェイスブックの運用を議会で取り上げ、多様なツールで市政情報にアクセスできる環境整備を求めてきました。その後も各議員が取り上げたことで、今回の開設・運用に至っています。

【平成27年6月議会の答弁】
(政策部長):フェイスブックの活用ですが、松本市では平成23年4月からツイッターの運用を開始し、現在のフォロワー数、いわゆる購読者数は1万人を超え、県内19市の中ではトップとなっており、市政や災害時の情報を入手するツールとして若者にも利用されております。
 フェイスブックの活用につきましてはこれまでも庁内で検討し、比較的若年者の利用が多く、写真や動画などの情報を活用できる等の利点があることは認識しておりますが、専用の職員配置が必要となること、また、ネットワークに負担がかかるなどの課題がありますことから、松本市では当面は考えていかないということにしますが、将来に向けては検討してまいりたいというふうに考えております。

以上。

これまでの若年世代実態調査では、広報まつもとでの情報収集のほうが多く利用されていることもわかっていて、来年度からは、広報まつもとの予算も増額され、より広い世代に読んでもらいやすいよう、カラーページを設けるということも進められています。

市政についての声をSNSを介して行政に届けられるようになれば、広聴の役割を果たすツールとして面白いと思いますが、それは今後の検討課題として私も研究してみたいと思います。

そして、ぜひ、私のSNSも登録していただければ幸いです!笑

それでは、また明日。



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2018年12月21日

若い議員が少ないことについてどう思うか?松本市で改善したいことは?松本工業高校出前授業で出される高校生目線の質問

こんばんは、最年少松本市議会議員の青木たかしです。

昨日で12月定例会が閉会となりました。





外堀復元や待機児童対策、四賀有機センターの改修について質問しましたが、その録画も配信されましたので、ぜひ御覧ください。
私は4人目です。
https://www.city.matsumoto.nagano.jp/smph/sigikai/rokuga/rokuga/h30/12gatu/rokuga20181210.html

今はパソコンでしか見られないため、ユーチューブで見られるように議会で取り組みをすすめています。

議会の報告はまた改めてまとめていきます。




さて、本日ですが、毎年恒例となった松本工業高校への出前授業に行ってきました。


松本市議会交流部会主催の事業で、今年で4回目を迎えます。

出前授業から高校生による請願につながったとして、昨年マニフェスト大賞も受賞することとなったこの取り組みですが、今回は学生8人に対して議員が2人の体制で取り組むこととなりました。

事前に授業内で議会の仕組みについて学習してもらい、授業時間中は学生との交流に時間を割くスタイルになりました。

私のグループで高校生から投げかけられた質問と、それに対して私が答えた概要は次のようなものです。


Q:最年少議員もこれで29歳になる。松本市議会に若い議員が少ないことについてどう思う?
A:他の議会と比べれば、40代以下が6人いて、そのうち20代が2人いて若い印象を持たれる。ただ、もっと若い人には入ってほしい。

Q:松本市で好きなところは?他の都市との違いは?
A:田舎すぎず、都会すぎずに住みやすいところ。文化・歴史・遺跡・スポーツ・自然等、誇れるものが多いところ。

Q:松本市で改善したいところは?
A:バスの利便性向上と渋滞、そして待機児童問題。

Q:観光を伸ばすための施策は何を考えている?
A:滞在型観光を伸ばすため、夜と朝の観光に注力していく必要がある。

Q:松本市で伸ばすべきところは?
A:福祉施策をするためにも、経済対策・雇用対策をして、若者が働ける環境を作り、税収を上げることが必要。

Q:議員になる前に大変だったことは?
A:地盤も看板もお金もなかったのでゼロから取り組むこととなって大変だった。(私人から公人になるハードルが高かった)

Q:議員を目指したきっかけは?
物理学を専攻していた20歳の頃、東日本大震災があり、社会課題を解決する仕事をしたいと思った。


高校生たちのまとめた模造紙


以上、短時間でしたが、高校生が考えていることがリアルに伝わるとても良い機会となりました。

個人的には、私の28歳という年齢が、高校生からすれば「もう28歳」という認識であることが今日一番の大きな気付きでした…笑

私はまた来週にもう1時間、授業を担当することになっているので、次回もまた楽しみです!

簡単ですが、今日はここまでとします。



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Posted by 青木たかし at 17:45Comments(0)議会改革若者・政治参加

2018年12月17日

受動喫煙を防げ!信州大学生が罰則規定を求める陳情書を提出するも、委員会で不採択に。パブリックコメントは21日まで。

こんばんは、最年少松本市議会議員の青木たかしです。

先日一般質問が終わりましたが、その報告は改めて書きたいと思います。

本日は、先週の委員会で審査された、受動喫煙対策について。


12月5日付け市民タイムスより

信州大学のサークル「CHANGE」が、市に対して受動喫煙対策に関する陳情書を提出しました。ちなみにこちらの団体ですが、昨年12月にはバスロケーションシステムとバスICカード決済導入に関する陳情・請願書も提出しています。




こちらのバスロケーションシステムですが、当初より遅れているものの、今年度中には導入される予定とのこと。

今回の請願内容は、市でパブリックコメントを実施している「松本市受動喫煙防止に関する条例骨子案」について。この条例では、屋外喫煙禁止エリアを設定することとなっていて、そのエリア内での喫煙をした人に対して指導員が指導することとなっています。これに対して、将来を担うこどもたちのために、「実効性を担保するため」に過料を課す、つまり、罰金を取ることをするべきではないかという趣旨のものが学生から提出されました。

実際の趣旨説明文も公開されています。




これに対して、松本市議会教育民生委員会では、一人の議員を除いて「不採択」と判断されました。「市民モラル・良識を信頼すべきだ」等という理由が挙げられましたが、請願者の学生は、新聞のコメントで、「モラルを信じるのが現状に照らしてどうか疑問もある」としています。


12月14日付け市民タイムスより



条例案に関する報道の中でも、喫煙に関する市の協議会のアンケートでは、過料を課すことに9人が賛成し、4人が反対だったと言われています。今回の条例については、12月21日までパブリックコメントが実施されており、インターネット経由でも提出することが可能なため、ご意見のある方は、ぜひこちらのリンク先から提出をお願いいたします。



それでは、また明日。



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2018年04月02日

信州大学生を対象とした松本市の満足度調査。交通面は76%が不満、最も重視してほしい政策も交通政策と回答。

こんばんは、最年少松本市議会議員の青木たかしです。

信州大学生が松本市に対してどんな印象を持っているのか、どんな政策ニーズがあるのかを調査したデータがあります。

これは、荒井英治郎先生(国立大学法人信州大学 教職支援センター 准教授)の研究室による調査で、各分野の満足度をアンケートで集計したもの。昨年から実施されていて、今年は調査対象208名、主に1年生を対象に実施されていたようです。


画像は信州大学 荒井英治郎先生の調査より


環境、教育・子育て、文化・医療・福祉などの政策分野に関しては総じて満足度が8割を超える高い結果となりました。

一方、交通面については、前年度に引き続いて、76%が不満であると回答しています。

主な内容は、道が狭い、舗装状態が悪い、混雑している、バスの本数が少ないなど。

今後重視してほしい政策においても、交通が38%と最も高くなっています。

これは、松本市で実施している市民満足度調査においても共通する傾向であり、交通面への取り組みが改めて行政・議会として求められる結果となっています。





また、松本市の政策に対する認知度の低さも課題として出てきました。今回の調査では、96%の学生が松本市の政策について何も知らないと回答。選挙関係では、住民票移動の手続きをしている学生は少なく、投票に行くという気持ちがあるにもかかわらず、そのハードルは高いと感じているようです。

アンケートの中で、「投票方法・場所の改善」「既存の投票制度の改善」「若者向けの政策の充実」といった取り組みが求めるものとして挙げられていました。
私も当選後初めての登壇となった、平成27年6月定例会の一般質問の場で、この期日前投票のあり方や信州大学への設置について質問させて頂いています。

6月議会議事録
http://www.kaigiroku.net/kensaku/cgi-bin/WWWframeNittei.exe?USR=nagmats&PWD=&A=frameNittei&XM=000100000000000&L=1&S=15&Y=%95%BD%90%AC27%94%4e&B=-1&T=1&T0=70&O=1&P1=&P2=&P3=&P=1&K=1269&N=2227&W1=%8A%FA%93%FA%91%4f%93%8A%95%5b&W2=%88%A4%95%51&W3=&W4=&DU=1&WDT=0


具体的な調査結果については、荒井先生のこちらのページからダウンロードすることができます。

http://kyoushoku.shinshu-u.ac.jp/arai/social/club/
こちらの4番目の項目からダウンロードできます。

昨年、信州大学生からは請願・陳情も出されていますが、今後も大学生の声やアイディアがより市政・地域・まちづくりに反映されるような環境を松本市に整えて行きたいと思います。



あわせて、先月発足したばかりですが、信州大学生が運営し、地域の魅力を発信するポータルサイト「ナガユニ」も更新中です。広告掲載も募集しているとのことですので、ぜひご覧頂ければ!

ナガユニ
http://nagauni.com


それでは、また明日。



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Posted by 青木たかし at 19:10Comments(0)若者・政治参加

2018年04月01日

未成年者の自殺が全国ワーストの長野県。自殺者の7割は、亡くなる前に関係機関に相談していることから、松本市も連携強化へ。

こんばんは、最年少松本市議会議員の青木たかしです。

年間3万人と言われる自殺が日本の社会問題となっていますが、長野県は自殺率、特に未成年の自殺率が全国ワーストとなっていることは御存知でしょうか。

長野)未成年の自殺死亡率ワースト、県が対策強化:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASK875K46K87UOOB00J.html

なぜ長野県が高いのか、明確な原因はわかっていませんが、県でもこの対策強化を進めると知事が表明し、松本市でも、県の定めた目標にあわせて、第2期となる自殺予防対策を進める計画を策定したところです。





今から2年半前になりますが、議員として当選させて頂いた年の11月に、松本市の世界健康首都会議にて、NPO法人ライフリンク代表の清水さんによる自殺予防対策の講演がありました。

その会場には、何人もの人生の経歴が、年表のように書かれているパネルが掲示されていたのですが、それをたどっていくと、最後の行はどれも「自殺」と締めくくられているものでした。10代、20代で自殺と記載されているものが多かったのが印象に残っています。

この講演の中では、清水代表が「一番ショックだった」というデータが紹介されたのですが、それは、自殺者全体のうち7割の方が、「自殺で亡くなる前に何かしらの相談機関で相談していた」という事実。

さらに、そのうちの44%の方は、「自殺で亡くなった日から1カ月以内のうちに、相談機関に相談をしていた」といいます。

これは、自殺者の多くは法律事務所、病院、行政窓口などにたどり着き、助けを求める声を出していることを示していて、そういった相談を受けた側が、横断的で複雑に絡む困りごとにうまく対応することができれば、救うことができた命が多くあったのではないかということを意味しています。

この点に取り組んでいる事例として紹介されたのが、東京都足立区の相談支援ネットワーク事業。ここでは相談機能をもつ関係機関同士が、「つなぐシート」という用紙を使って、相談内容に応じた適切な機関につなぐようにしています。これによって相談者がどの相談窓口にたどり着いたとしても、ネットワークによる包括的支援の入り口となり、適切な相談窓口へとつなぐことができる体制をつくっているようです。

さらに、足立区では、地域ごとに異なる自殺の傾向が高い層(ハイリスクグループ)を把握し、そこに対するアプローチを取っています。

具体的には、足立区でハイリスク群の分析を行った結果、失業者の自殺が多いことがわかり、対策としてハローワークの2階に総合相談窓口を設置し、通勤時間に合わせJRと連携して相談会の案内ビラを駅で配布するなどの対応をとったそうです。これらの取り組みによって、そのグループの自殺率は実際に減少しています。


平成27年12月議会で、この自殺予防対策について一般質問で取り上げました。未成年者の自殺が多いこの地域で、松本市におけるハイリスクグループを分析し、そのターゲットにふさわしい手法・内容の対策を取ることを求めました。

当時の答弁については、その方向性で第2期計画を策定していくということでしたが、詳しくは最下段に記載した議事録をお読みいただければと思います。


その後、今回改訂となった第2期計画においては、松本市の自殺の特徴が立体的に分析され、それぞれに対する重点施策、特に若い世代や働き世代への啓発などの取り組みも記載されることとなりました。具体的に、松本市のハイリスク群とそれぞれの背景は以下のように分析されています。

◯自殺の傾向と背景の経路
1位:男性40〜59歳、有職、同居
配置転換→過労→職場の人間関係の悩み +仕事の失敗→うつ状態→自殺

2位:男性60代以上、無職、同居
失業(退職)→生活苦+介護の悩み(疲れ) +身体疾患→自殺

3位:女性60代以上、無職、同居
身体疾患→病苦→うつ状態→自殺

4位:男性20〜39歳、有職、同居
職場の人間関係/仕事の悩み(ブラック企業)→パワハラ+過労→うつ状態→自殺

5位:男性60代以上、無職、独居
失業(退職)+死別・離別→うつ状態→将来生活への悲観→自殺



そして、松本市の特徴としては、次の事柄が挙げられています。

・自殺者数の男女比は、男性は女性の約 2 倍

・男性は、20歳代、40歳代、50歳代以降の働き盛り世代と、60歳代で自殺者が多い

・20 歳未満では、過去5年で12 人が自殺で亡くなっている

・20歳代から50歳代で亡くなる人は、有職者が多く、60歳代以降の場合は無職者が多い

・20歳から59歳までの年代の職業は、男性では被雇用者・勤め人が多く、女性では無職者が多く亡くなっている

・過去7年を見ると、松本市の30歳未満の死因順位は、自殺がほぼ 1 位

・未遂歴のある人が 5 年間で 45 人

・自殺者の 7 割近くは独居ではなく、同居人がいる


この計画案が昨年末、教育民生委員会にて諮られた際、「27年12月定例会でも取り上げたように、関係機関同士の連携強化策について計画に記載してほしい」ことを意見したところ、最終的な計画として、提案した内容であった「相談用連絡票の作成」を具体的に計画に記載していただけることになりました。

「様々な市民生活の悩み事に寄り添い、問題が複雑化する前に、より早い段階での問題解決ができるよう、庁内全ての窓口での対応力の向上と、迅速かつ確実に連携支援する ための体制整備、相談用連絡票の作成を進めます。」

第2期松本市自殺予防対策推進計画 P63より


記載自体は小さな部分ではありますが、明確に取り組みが位置づけられましたので、今後も引き続き対策を検討し、さらに環境が整備されるよう求めていきたいと思います。


以下、議事録を掲載します。それでは、また明日。



青木:次に、自殺予防対策についてを取り上げたいと思います。
 11月5日、6日に世界健康首都会議がございました。私はそこで自殺予防対策の講座に出席をいたしました。そこでは自殺予防に取り組んでいるNPO法人ライフリンクの代表である清水さんがこれから自治体としてこちらにどのような対策をしていくべきかというような講演を行っておりました。
 会場の後ろを見てみますと、壁には実際の自殺の事例を紹介したパネルが掲示されておりまして、その人の経歴が年表上に記載されておりました。よく見るような経歴表なのですが、たどっていって最後の行を見ると、どれも自殺と締めくくられているのがとても印象的で、若い人も多く、胸が締めつけられるような思いがしたのを覚えております。
 さて、講演の中で清水先生が一番ショックだったというデータを紹介していらっしゃいました。それは自殺で亡くなる前に関係機関に相談していた人というのが全体の7割もいたということ、そして44%は自殺で亡くなった日から1カ月以内の期間に関係機関に相談をしていたという調査結果です。つまり相談を受けた側がその助けを求める声をうまく拾うことができたら救ってあげられたかもしれない命がこれだけ多くあったということではないかと考えられます。これには私も大きな衝撃を受けました。
 そこに対応をしているのが東京都足立区の相談支援ネットワークという施策です。ここでは関係機関同士が、これは法律事務所であったりそういった場所のことでありますが、これらが「つなぐシート」という用紙を使って、相談内容について適切な機関につないでいくことを具体化した取り組みでございます。これによって相談者がどの相談窓口にたどり着いたとしても、ネットワークの包括的支援の入り口とその相談窓口をすることができる体制をつくっているそうです。
 この関係機関同士の連携について松本市ではどのように考え、取り組んでいるか、そして今後の展開についてもお伺いしたいと思います。

健康福祉部長:自殺予防対策の関係機関の連携についてお答えをいたします。
 松本市では、健康寿命延伸都市・松本の創造を目指し、命を大切にするまちづくりを基本姿勢に早くから自殺予防対策に取り組んでまいりました。
 自殺予防対策は、自殺を個人の問題として捉えるのではなく、健康、経済、職場の問題などその背景にあるさまざまな社会的要因があることを踏まえて取り組む必要があります。このため、地域社会全体で情報を共有し、関係機関が協力して対策に取り組むため、平成21年度に医師会、校長会、弁護士会、公共職業安定所、商工会議所、町会連合会、警察、「いのちの電話」相談員などさまざまな分野の関係機関27団体で組織する松本市自殺予防対策推進協議会を設置したほか、庁内の部局横断組織として7部16課で構成する松本市自殺予防対策庁内連絡会議を設置してまいりました。また、平成22年度には長野県看護協会との連携により、自殺予防専用相談窓口「いのちのきずな松本」の開設や、平成23年度には松本市自殺予防対策推進計画を策定し、関係機関との連携強化、市民への周知・啓発などの取り組みを進めてまいりました。
 今後につきましては、松本市自殺予防対策推進計画の計画期間が平成28年度で最終年度となりますので、自殺対策基本法の改正の動向などを注視しつつ、協議会で生きることへの地域社会全体での支援を主眼とした計画の評価、見直し検討を行い、次期2期計画を策定し、関係機関の連携による対策を進めていきたいと考えております。
 以上でございます。


青木:足立区の事例で特徴的だったのは、地域における自殺ハイリスクグループの把握とそこに対する的確なアプローチでありました。足立区でハイリスク群の分析を行った結果、失業者の自殺が多いことがわかり、対策としてハローワークの2階に総合相談窓口を設置し、通勤時間に合わせJRと連携して相談会の案内ビラを駅で配布するなどの対応をとったそうです。これらの取り組みによりそのグループの自殺率は実際に減少したとのことでしたが、ここでまず松本市の自殺者数のデータとその傾向についてをお尋ねしたいと思います。


健康福祉部長:本市における自殺者数のデータ、その傾向についてお答えをいたします。
 内閣府から公表されております地域における自殺の基礎資料によりますと、過去5年間の数値で自殺者数は平成22年の70人が最も多く、以降徐々に減少に転じ、平成25年は50人まで減少しましたが、平成26年は61人とやや増加いたしました。男女比では男性が7割を占め、年代別では40歳代が最も多く、次いで50歳代と続いております。また、男性は40歳代から50歳代、女性は60歳代以上の高齢者が他の年代に比べ多い状況でございます。
 一方、最近の傾向といたしまして10歳代、20歳代の若い世代の自殺者が増加しており、平成26年には20歳代の自殺者数が年代別で最も多くなりました。
 なお、自殺の主な原因、動機といたしましては、鬱などの健康問題、失業・貧困などの経済・生活問題、離婚や死別などの家庭問題がその多くを占めている状況でございます。
 以上でございます。



青木:松本市のデータを講師の清水先生に見てもらいましたところ、自殺率が高い年代層にほかの都市と比べ特徴があるというようなことでした。
 先ほど紹介した足立区の事例のようにハイリスク群を割り出し、そこに適切な対応を、またその人にしっかりと届くようなアプローチ方法をとることがこの自殺予防対策として最も効果的だと私は考えております。
 そこで、松本市におけるハイリスクグループ群の調査をし、立体的な分析をしてほしいと思いますが、その実施についての見解をお伺いいたします。


健康福祉部長:ハイリスクグループの調査・分析及び対策についてお答えをいたします。
 先ほど申し上げましたとおり、本市における自殺者の年代別の傾向として40歳代までの青壮年期の方が多く、この背景として多くの大学生などが暮らしている若者のまちであること、ひきこもりや就職等の問題があると推測できます。しかしながら、その年代層は学生なのか、失業者なのか、家庭状況はどうなのかなど自殺に至るまでの背景も含め、議員ご提案のとおり詳しいクロス集計・分析を行い、ハイリスクグループの抽出や特徴を明確にしていくことが対策を検討する上で重要と考えます。
 内閣府では平成25年ごろから自治体の求めに応じて詳しい集計・分析を行うことができるデータの提供を始めており、現在本市では提供を申請中でございます。今後得たデータについて集計・分析を行い、重点的に対策を行うべきグループを明確にしていく予定です。その上で、まずはハイリスクグループに対しての集中的な周知・啓発や来年度現在の市民相談窓口を拡充し、生活困窮、消費生活などの相談機能を一体化させ、自殺予防にもつながる生活困窮者に対する相談支援体制を充実する予定であるほか、自殺予防対策推進協議会で情報を共有し、改定する自殺予防対策推進計画へ明確な位置づけを行い、関係機関の連携による対策を進めてまいります。
 以上でございます。



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2017年12月25日

松本市議会として、松本工業高校に出前講座へ。高校生視点の困りごとや疑問に答えてきました。

こんばんは、最年少松本市議会議員の青木たかしです。

クリスマスはいかがお過ごしでしょうか?松本市議会では、松本工業高校に平成27年から続けている出前授業を本日実施してきました。



今日が3日目となるのですが、事前に議会側で用意していたこちらの市議会の説明について学習してもらい、現代社会の授業時間の中で、こどもたちから質問をしてもらい、それに答えていくという形式で行われています。

私のグループでは、「なぜ議員になろうと思った?」「議員は若い人でもなれるもの?」「お金はたくさんもらえる?」といった質問から、「通学路が暗くて怖いので、防犯灯をつけてほしい」「松本駅前に横断歩道をもっとつけてほしい」「あがたの森通りで路駐している車があると、自転車レーンを通っていて危ないので対策してほしい」「通学にかかる交通費が負担だから、それを支援してほしい」といった内容が挙げられました。

それらをもとに、各グループで松本市に対する提言を授業の最後で行うということになっていましたが、

・駅前の自習室がほしい

・松本城のPRをしてほしい

・松本駅前通りの路駐対策のため、自転車レーンを歩道に設置してほしい

などといった提言が出されました。


市民タイムス記事より、初日の様子

授業時間が50分と短く、1グループ5人の生徒の質問に答えているうちに時間がもう終わってしまったという印象で、もっと話をしたかったなあと感じています。
ただ、高校生の目線での暮らしやすさ、考え方を知ることができるのは大変参考になり、また、高校生に地方議員とはどんな人で、どんなことをしているのかを伝えられる機会というのはとても貴重であると思います。

生徒たちも、議員がどんなことをしているひとなのかという話題になると、すごく真剣に聞いてくれたので、もう少し議員のことを身近に感じられるような交流の時間が確保できたらと考えています。

また来年も実施することになると思いますので、次に活かしていきます。

それでは、また明日。

松本空港、札幌線の夏季臨時便運行へ





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Posted by 青木たかし at 21:46Comments(0)若者・政治参加