2017年05月31日

ふるさと納税の過度な返礼品競争が落ち着いても、寄附受入額を増やすことは必要

こんばんは、最年少松本市議会議員の青木たかしです。



長野市が平成27年度にふるさと納税で受けた個人からの寄付額が954万円に対し、ほかの自治体に長野市民が寄付したことによる市民税の控除額などが約1億880万円となり、その差額は一年でマイナス9926万円となりました。

これまで長野市では返礼品を設けていなかったのですが、この状況を受けて、今年から返礼品を設定することにしたようです。

わたしたちの松本市がどうなっているかというと、ここもふるさと納税の受入額が少なく、平成27年度は差額がマイナス8000万円になったことについては先日記事に書いた通りです。



この差額は平成27年度分であり、昨年の28年度の差額は現在集計中となっています。

松本市の場合は返礼品を設けてありましたが、近隣自治体の腕時計、カメラ、掃除機、パソコンなどの家電製品の返礼品に魅力で勝つことができていませんでした。

このような返礼品の魅力で寄附額が決まってしまう状況を受けて、今年の4月はじめ、総務省から「家電、家具など資産性の高いものをふるさと納税の返礼品から除外すること」「返礼品の原価(還元率)は、寄附額の3割以内に抑えること」とする通知が出されました。



松本市にとってこの通知による影響はほとんどなく、むしろ今年からは収支の赤字が抑制されることが期待できます。

そして、ふるさと納税ポータルサイトの「ふるさとチョイス」からは、この通知を受けて家電を消したようです。




県内でこの総務省の通知に影響を大きく受けたのは伊那市です。



県内1位の寄附額を集めていたため、その対応が注目されていましたが・・・



これを受けて、県内でも返礼品の還元率や魅力による過度な返礼品競争は落ち着いていくと思いますが、この松本の赤字額を抑えていくためには、これからも寄附額の受け入れを増やしていく工夫は必要です。

今後は、本来のふるさと納税の趣旨である「寄附精神」に則った制度運用が必要になってくるはずです。

返礼品充実に頼らずに、返礼品の使途の工夫でふるさと納税受入額を増やすという点では、松本市には優位性があるので、この点について議会で今後発言していきたいと考えています。

それでは今日はこの辺で。




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Posted by 青木たかし at 22:20Comments(0)ふるさと納税

2017年05月30日

イオンモール渋滞対策費3億円を予算案に計上

こんばんは、最年少松本市議会議員の青木たかしです。

本日の市民タイムス一面に「イオン渋滞対策に3億円の予算案計上」の記事が掲載されました。


(5月30日付け市民タイムスより)

これによると、市街地バス「タウンスニーカー」を増便するための負担金と、3台のバス車両購入費に費用がかかっているようです。

平成29年度当初予算案が今年の2月議会に提出されましたが、この年間予算の中で渋滞対策費が一切計上されないという経緯がありました。

多くの方から疑問の声を聞きましたが、庁内ではバスの増便等の調整を詰めている最中であったとのことで、今回このような形で計上されるに至っています。

ちなみにこのときに、議会がその対策についてだれも一般質問通告をしなかったことも取り上げられ、よくそのこともご指摘頂きます・・・。(実際には一般質問で議員の方が通告外として質問で取り上げ、建設環境委員会の場でも私含め複数の議員が質問し、答弁を求めています。)




渋滞対策に関する経過や各対策の詳しい内容については、これまでの記事を御覧ください。






そんな中、「市長への手紙」は昨年よりも件数がおよそ15%減少しているとのこと。


(5月30日付市民タイムスより)

この市長への手紙は市民意見を広く聞くために設置されたものですが、ホームページ上からも入力フォームで送ることができ、市長が直接内容を見て、回答できるものは返事をすることになっています。

私が議員になって初めての一般質問(平成27年6月議会)で「市長への手紙をホームページのトップページからすぐにアクセスできるようにするなど、ひと目見てわかりやすいようにしてほしい」と求め、以下のように改善していただいていますので一度ご覧いただけたらと思います。

市長への手紙入力フォーム
https://www.city.matsumoto.nagano.jp/cgi-bin/formmail/formmail.cgi?d=letter




手紙の内容は建設関係が多いとのことですが、これからこのイオンモール渋滞対策や、市立病院建て替え、博物館建て替え、松本城天守耐震化、市庁舎の建て替え候補地選定(市役所の建て替え候補地は6月に案が示され、9月に決定される予定)、市役所駐車場の有料化(松本市役所の駐車場、有料にするか検討中。)などの重要テーマが控えています。

議会でもこれらについて取り上げていきたいと思っていますので、ご意見ありましたら下記のSNSから私にメッセージでいただけますと幸いです。(特にLINEだとすぐに確認できます!)

それでは今日はこの辺りで。



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Posted by 青木たかし at 19:34Comments(0)交通渋滞イオンモール

2017年05月28日

市役所の建て替え候補地は6月に案が示され、9月に決定される予定

こんにちは、最年少松本市議会議員の青木たかしです。

6月5日(月)から6月21日(水)まで、6月議会が開かれます。

今回は新しい会派「開明」として初の定例会なのですが、12日〜14日に行われる一般質問の機会をいただけるかもしれませんので、現在質問の準備を必死で進めてます。

詳しい質問内容は改めてここに書きますのでしばらくお待ち下さい。

さて、この6月議会ではひとつ、重要な懸案事項の発表が予定されています。

その懸案事項とは、市庁舎の建て替え候補地をどこにするかということです。



松本市役所は築後50年が経ち、老朽化、狭隘化によって雨漏りがしたり、書類や事務のスペースが十分確保できない等、多くの課題が生じています。

それらの問題を解消するために、市役所を建て替えることがこれまで検討されてきました。

市長の公約で「次世代のためのハード整備」が掲げられる中、「平成37年には新しい庁舎を使えるようにしたい」という表明が議場であり、今年2月の総務委員協議会にて、松本市の市庁舎建設が協議されています。

ここでは、平成37年に新庁舎を使えるようにするためには、逆算してどのようにすすめていけばいいのか、そのスケジュールもあわせて示されました。




画像は市庁舎建設ロードマップ。下はそのPDFファイル。

road-map.pdf (PDF: 11.86KB)


ここにもありますが、今年の6月議会で新庁舎建て替えの候補地案を議会に報告し、9月議会頃を目途に最終案として決定するというスケジュールが示されました。

そして、「建設場所について、市役所内部で検討し、5人ぐらいの有識者で構成する新庁舎建設場所検討委員会において専門的見地からの検証をいただき、市議会と協議の上、選定する」とされています。

この有識者というのは、都市工学、まちづくり、郷土歴史観光、地質、危機管理、行政等に関係する専門家の方で構成され、専門的な立場から、その建設候補地が松本のまちづくりの上で本当に適当なのかということを検証することになるとのこと。

この案が、今回の6月議会で議会にはかられることとなるのですが、それを踏まえて、議会と市民から意見を聞いて、9月にできればまとめていきたいというスケジュールのようです。

そして、この新庁舎のあり方について、市長は一般質問の答弁で、「役人の館にはしない」、「次世代が使うことになるので、次世代の意見を取り入れ、未来志向の庁舎を目指したい」といった思いを語られていました。



市役所というのはその街の核となる公共施設であり、その建設地は、その後60年以上にわたってまちづくりに大きな影響を及ぼします。

そのため、その建設地には多くの関心が集まっていて、私の所属する松本青年会議所では昨年、新庁舎を平田駅そばに作るという提案がなされていたり、他にも、合同庁舎付近や松本駅前に作ることができれば市民にとって便利になるのではないか等、多様な意見、考え方を耳にします。

一部新聞報道では「現地建て替えも視野に検討」といった見出しの記事も出ている中、どのような形で6月議会にはかられるかはまだわかりませんが、そこではおそらく先程挙げたような候補地と比較をしたものが資料として出てくるはずです。

まずはそこで提示された内容をもとに、このように多様な意見や考え方がある中で、市民の意見がきちんと受け止められて、市民の目線に立った建設場所が定められるよう、議会として求めていきたいと考えています。

私も正しい情報をお伝えできるようにしていきますので、また改めてこの件は進捗状況を報告していきます。

それでは今日はこの辺りで。




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Posted by 青木たかし at 21:50Comments(0)市庁舎・建て替え

2017年05月27日

松本市役所の駐車場、有料にするか検討中。

こんばんは、最年少松本市議会議員の青木たかしです。

5月22日の総務委員会を傍聴していると、松本市役所の駐車場有料化の話題が出ました。

現在、市役所の駐車場は夜間・休日には開放され、市民が無料で駐車することができます。

市内の駐車場は高くて、市街地のイベントや飲み会に参加するのに、市役所に停めて歩いて行ったという人も多いはず。

今、この駐車場を有料化するかどうかが検討されています。



この有料化の話題が最初に出たのは、昨年11月の総務委員会でのこと。

それまでも一般質問で議員から有料化が提案されたこともありましたが、このときに議会に「市役所駐車場の適正利用について」というテーマではかられることになりました。

確定申告の時期やそれ以外でも満車になっていることもあり、私は当初、


1,日中に松本城等を見るために市民や観光客が無断で停めて、市役所に用事のある人の駐車スペースを圧迫している

2,夜間に車を停めたまま、翌日も車を取りに来ないで、市役所に用事のある人の駐車スペースを圧迫している


という理由で有料化が検討されているのかと思っていましたが、利用実績や管理日誌などの資料を見てみると、


1については、ほとんどが短時間の利用で、長くても2時間以内の駐車場利用。市役所以外に行く利用者には、駐車場を管理しているシルバー人材センターの方が声がけをしている。

2については、計150台ある駐車場のうち、毎日0〜3台程度しか朝まで停めている車はない。


といった状況にありました。

つまり、平日日中の駐車場利用については、今の体制でなんとか対応ができているということになります。

それよりも問題になっているのは、夜間・休日の利用実態のようです。

使ったことがある人はわかると思いますが、市役所の駐車場は休日や、平日17時を過ぎる頃には満車状態になります。

中には、駐車スペースの白線の外や、通路に停める車もあり、夜間・休日の市役所駐車場は無秩序な状態にあるとも言えます。



(写真はフリー素材で、市役所のものではありません。)


これにあわせて、


・市街地の有料民間駐車場の経営を圧迫する

・震災などの非常時に公用車や緊急車両が出入りできなくなる


などといった理由があって、有料化などの適正利用策をどうするか検討がなされているようです。

他の都市部の自治体でも、事情は様々ですが、この市役所の駐車場を有料化するといった動きがあり、長野市でも昨年から有料化がスタートしました。

松本市は、有料化するかどうかはまだ検討段階にあり、どうやって適正利用を促していくのかを慎重に決めていくとしています。




私たちは松本の市街地に出かける時、少しでも出費を抑えるにはどうするか頭を悩ませますが、中でも車を停める駐車場をどうするかというのは大きなテーマです。

その中で、次世代交通を進める上で150台の無料駐車場が中心市街地にあっていいのか、イオンモール松本の開店を控えてさらに混乱してしまわないか等、考えるべき課題も多くあります。

現段階では私も調査中のため、まだ明確に申し上げられませんが、本当に有料化する必要があるのか、別の方法がないのか等しっかり検討をしていきます。

さきほどの利用実態から見て、啓発の看板を設置したり、あるいは有料化する時間を限定したりすることも方策のひとつとして考えられます。

公的機関の駐車場であることからも、市民にとってどんな形態がもっともよいのか、慎重に考え、注視していくようにします。

それでは今日はこの辺で。



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Posted by 青木たかし at 23:42Comments(0)交通市庁舎・建て替え

2017年05月26日

松本市の少子化対策のひとつは、はじめての出産、子育てのときの不安を取り除くこと

こんばんは、最年少松本市議会議員の青木たかしです。



1日かけていろいろなところを視察したのですが、その中のひとつが筑摩の子どもプラザに設置された「子ども子育て安心ルーム」。

ここには「母子保健コーディネーター」と「子育てコンシェルジュ」と呼ばれるスタッフの方がいらっしゃいます。



こちらは平成28年10月に始まったばかりの制度ですが、この2人体制で妊娠から出産、子育てにわたって切れ目のない相談体制を構えていて、情報提供や助言、関係する機関へのつなぎ役などを担っています。

市内に「妊娠から子育てまで、困ったときになんでも相談できる場所」があることで、子育てに対する親の不安を少しでも減らしてもらおうという狙いがあります。

そして、そんな子育て支援の体験が、長期的には第二子、第三子の出産につながってもらえたらという願いもあるようです。

この子育て支援の取り組みは、自治体が取り組める少子化対策として重要なアプローチのひとつであると感じています。

実際の相談件数は、昨年10月から今年の3月までで607件。

この筑摩の子どもプラザで好調な利用状況だったので、今年度からは「小宮こどもプラザ」にも設置されています。

全国の事例を調べてみると、静岡県掛川市では平成26年から同様に子育てコンシェルジュ事業に取り組んでいますが、こちらは家庭訪問も行っているとのこと。

静岡県掛川市子育てコンシェルジュ事業
http://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/kiremenai/pdf/no4pdf/kakegawashigaiyo.pdf

松本市の子育て環境が一層充実するよう、どこかの機会で視察にいき、松本に持ち帰ることができたらと思っています。




本日は他にも、

先日記事にした松本城(松本城が震度6強〜7で倒壊することが判明)の中を視察。



震度6強で倒壊するおそれがあるとされている乾小天守にも登閣し、昭和の大改修の際にどんな耐震をされているのか説明して頂きました。


見えにくいですが、角を支柱で支えています。

今回の管内視察を通して受けた説明をもとに、一年間の委員会審議に活かしていきます。

それでは今日はこの辺りで。



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Posted by 青木たかし at 18:57Comments(0)子育て視察・研修

2017年05月24日

三世代同居・近居の補助制度が6月から始まります

こんばんは、最年少松本市議会議員の青木たかしです。

三世代同居・近居を推進するため、松本市ではこれから三世代で暮らすために住居購入やリフォームをする方に対して補助する制度を、この6月から始めます。





同居は同じ家に住むことですが、近居というのは、同じ家でなく近くに家を構えることを指していて、松本市では直線距離1キロメートル以内であればこの近居にあたるとしています。

この三世代同居・近居が推進されているのは、


・空き家対策

・子育て支援や少子化対策

・お年寄りの生きがい


などにつながるからです。

もちろんこの三世代同居を嫌がる人も一定数いますし、これらの課題に対するアプローチのひとつに過ぎません。

ただ、こういった家族形態を奨励しようと、国や自治体でもこの施策が導入されてきています。

私は昨年の9月議会にて、この三世代同居・近居政策の推進について一般質問をしています。

一般質問の件名と要旨/平成28年9月定例会 松本市ホームページ (10人目)
http://www.city.matsumoto.nagano.jp/sigikai/nittei/shitsumon/2016/ippansitsumonH2809.html

ここでは、今回の住宅購入補助とあわせて、砺波市の事例を紹介。

富山県砺波市 三世代同居推進事業
http://www.city.tonami.toyama.jp/info/1428546117.html

ここでは、介護・子育て・住居補助や経済的支援など、この三世代同居を進める幅広い取り組みを行っていますが、総合的な推進策を検討することを取り上げ、「市として取り組んでいく」と答弁がなされました。



今回の制度は、現在リフォーム中であっても、同居を始めてから三ヶ月以内であれば適用されます。

対象になる方、検討中の方は、市の補助の詳細についてこちらをご覧ください。

松本市ホームページ
https://www.city.matsumoto.nagano.jp/smph/kurasi/sumai/sumai/sansedai.html

それでは今日はこの辺で。




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Posted by 青木たかし at 18:37Comments(0)子育て

2017年05月23日

松本城の赤い橋を今後どうするのか聞いてみました

こんばんは、最年少松本市議会議員の青木たかしです。

今日は教育民生委員会(教育民生委員会の副委員長に内定されました)の協議会があり、担当する部署の概要説明を受けました。

その中で、先日の記事(松本城の赤い橋はどうして渡れない?)の内容が気になっていたので、この埋橋を撤去するのか、渡れるようにするのか、今後の方針について市に聞いてみました。




平成11年策定の「松本城及びその周辺整備計画」の中では

”・・・訪れる人々に親しまれてはいるが、北面からみた天守に美観を添え、また導線を考慮して架橋されたものであって、資料的根拠がなく松本城に相応しいものではない

埋の橋を撤去し、資料に基づく「足駄塀」を復元し、旧状にもどす


と記載があります。

ここには元々「足駄塀」が埋門(埋橋を渡って城内に入る門)まで架けられていたようですね。

しかし、昭和の天守大改修のときに、当時の松本市議会でここに橋をかけようという話題が「急に盛り上がり」(資料原文)、昭和30年9月末に橋が完成、埋門にちなんで「埋橋」と命名された、とあります。

その後、平成23年6月30日の松本地震でこの埋門の石垣が崩れたため、それから閉鎖をしました。

埋橋自体の強度の問題もあったため、埋門改修後の現在も、黒門の入り口に城内への導線を一本化しています。

このときに、地元からは、「観光客の市街地への回遊性」という観点では「黒門一本化」の方がいいということで、このまま継続してほしいとの要望が出されているようです。


これらのことから、文化財的価値がないため、この橋の存在は市で取り組んでいる「世界遺産登録」にも支障をきたすと考えられます。

一方、市民や観光客からも馴染みある定番の橋となっており、昭和30年から考えると、「埋橋には60年の歴史がある」とも言えそうです。

このように考えるべき課題が多く、今後の扱いについては「検討課題としたい」との答弁でしたので、「世界遺産登録の関係を含め、事実関係や検討課題を整理してほしい」と意見しました。

一度通れるように補修すれば、そこにかけた多額の経費を考えると撤去するわけにはいかなくなるでしょう。

これまで松本の先人たちが守ってきた松本城ですから、「この橋をどうするか」、「松本城をどう残していくか」は松本に暮らす私たちもじっくり考える必要がありそうです。

それでは今日はこの辺で。




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Posted by 青木たかし at 22:27Comments(0)松本城

2017年05月22日

松本市が目指している中核市とは?メリットは?

こんばんは、最年少松本市議会議員の青木たかしです。

昨年から、「松本市は平成32年に中核市を目指している」と各種メディアで取り上げられるようになりました。

中核市とはどんなもので、また、そのメリットは何なのか?

本日、政策部や総務部、危機管理部、文化スポーツ部、財政部を所管する総務委員会の場でその説明がありました。

毎年5月に、市役所の各部署がどんな取り組みをしているのか、概要の説明を受けることになっています。



1,中核市とは?

人口20万人以上の都市が中核市になれるのですが、松本市は24万人なので、要件を満たしています。

人口が50万人以上だと「政令指定都市」になることができますが、それに次ぐ規模の都市として、都道府県の事務を一部扱うことができます。

「中核市」の次の規模として「特例市」があり、松本市はそれに指定されていましたが、一昨年この特例市制度が廃止されて、今は特に指定のない「一般市」となっています。

ただ、特例市制度が廃止される前に特例市だった都市は、「施行時特例市」と呼ばれ、これまでの事務権限は保持することになっています。

全国に現時点で中核市は48市。

八王子市、金沢市、高崎市、富山市、姫路市、横須賀市などが中核市で、県内では長野市がこの中核市に該当しています。


2,中核市になるメリットは?

先程も触れましたが、中核市に指定されることで変わるのは、県が取り扱う事務の一部を市で担えるようになることです。

具体的には、


・身体障害者手帳の交付

・教員の研修

・産業廃棄物施設の設置許可

・屋外広告の設置制限

・薬局の開設許可

・飲食店営業等の許可


などがあります。

新しく取り扱えるようになる県の事務のうち、民生、保健衛生、環境の分野が91%でほとんどを占めていますが、これらを市が扱えるようになると、より市民に密着した行政サービスが可能になります。

例えば、身体障害者手帳の交付ができるようになると、これまで申請から交付まで2ヶ月かかっていたものが1ヶ月でできるようになったり、市内の産廃業者に対して、市が直接指導できるようにもなります。

さらに、中核市になると「連携中枢都市圏」というものを形成することができるようになります。

松本地域だと、3市5村(松本市、安曇野市、塩尻市、山形村、朝日村、生坂村、麻績村、筑北村)で構成することができ、観光戦略・創業促進・広域公共交通網・医療サービス等を広域的に取組むことができます。

中核市である長野市は、近隣自治体とこの連携中枢都市を構築しています。

全体を通して、中核市への移行には、中央集権から地方分権へ進めていくというテーマがあります。


3,中核市になるための課題は?

最大の課題は「保健所の設置」です。

専門の人材を確保・育成し、施設を整備することが必要ですが、合同庁舎に県がすでに設置している保健所があり、そこを活用するなどの策もあり、どんな方法が良いか今後検討しなければいけません。

また、事務が増えることから、人件費や事務経費が増すことになりますが、あわせて国からの交付税も増加することとなります。

しかし、その増加分の財源を上回る負担が生じる可能性もあるため、その見込みをたてることも必要です。




松本市は「中核市」への移行を目指すか、今のまま「施行時特例市」と呼ばれる「一般市」にとどまるかの選択をしなければいけません。

なかなかメリットがわかりにくいものの、松本市としてより市民に身近なサービスができること、周辺市村とともに広域的・戦略的に課題に取組むことができることから、中核市移行に向けて、今後政務調査を進めていきたいと考えています。

市長は「平成32年度までの移行を目指していく」と表明していますが、上記のような費用負担増の課題もあることから、今後ホームページに詳細を公表し、市民意見を募りながら慎重に進めていくとしていますので、ぜひそちらもチェックしてみてください。

それでは今日はこの辺りで。



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Posted by 青木たかし at 20:29Comments(0)中核市

2017年05月21日

「渋滞対策アプリの開発を」 アプリで身近な課題解決を目指す、Code for Matsumotoを発足

こんにちは、最年少松本市議会議員の青木たかしです。

昨日、現時点でわかっているイオンの渋滞対策をまとめた記事を書きました。


ここに書いた通りですが、この件はまた6月議会でも取り上げていきたいと考えています。

さて、5月18日夜、Knowersさんにてこんなイベントを実施しました。(臨時会や地域活動でバタバタしていて報告が遅くなりました・・・)




コードフォーとは、自治体がもっているデータを活用し、市民がアプリやウェブサービスを開発することで身近な地域課題の解決を図ろうとする活動。

アメリカを中心に広がっているものですが、会津若松市や金沢市、和歌山県などでもこの動きがあり、地域ごとにごみの収集日や分別方法がわかるアプリや、道路の陥没情報等を市民が撮影して送るアプリなどがこのコードフォーの活動から生まれ、各自治体で実際に導入されています。

市民の力とICT技術を活かすムーブメントを松本からも起こそう!ということで、「コードフォー松本」と冠した第一回目となるイベントを企画していました。

当日は20人強の参加者が集まり、松本市役所の方も交えながら、4つのグループに分かれてアプリのアイディアを議論。

その中で出てきたのは「市議会だよりや行政の広報が市民に届いていないから、関心のある内容が発信された時にプッシュ通知がされるアプリ」「災害時の情報を専門に送信してくれるアプリ」などが出てきましたが、一番多かったのは「交通」に関するもの。

特に、「渋滞」を解決するアプリのアイディアがすべてのグループから出され、想定していなかったので運営側としても困惑していまいました。笑





イベントの最後に選ばれた最も面白いアイディアは、「過去の交通量データから、目的地までの渋滞予測を日ごと、時間ごとに表示するカレンダーアプリ」で、これを次回以降、開発につなげられるか模索していきます。

次回は6月11日14時から。

今後も、今回のように非エンジニアの方でも参加できるアイディア出しの場を作りながら、松本にこの動きを定着させていきたいと思っています。





このイベントの翌日、5月19日には、議会の会議がありました。

松本市では松本選出の6人の県議会議員を市役所にお招きし、市政課題のうち県が担当する内容についての解決を要望する「県議懇」を半年おきに実施しています。

その要望内容について、あらかじめ市議会議員として意見する機会が事前に設けられるのですが、今回は「特に重要で県議と意見交換をする項目」にイオンの渋滞対策が盛り込まれることとなりました。




イオンの建物も完成し始めて、コードフォーでも見られた通り、日に日に渋滞問題に対する住民の関心は高まってきていると感じます。

開店まで残りおよそ4ヶ月、あらゆる場面・観点で、この問題に対してできることに最大限取り組んでいきます。

それでは今日はこの辺で。




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2017年05月21日

5月時点で示されているイオン渋滞対策まとめ

こんばんは、最年少松本市議会議員の青木たかしです。

5月17日に臨時会が開かれました。

市議会は、年4回(2月、6月、9月、12月)開かれる「定例会」と、必要があるときに開かれる「臨時会」がありますが、今回は今年に入って第一回目となる臨時会に当たります。

これらの冒頭では、審議する議案の説明がなされる前に、市長がその時の市政の重要事項について話すことになっています。

今回はその所信の中で次の6つが示されました。


1,亡くなられた有賀前市長のお別れの会について

2,市制施行110周年事業として6月17日に全日本はないっぱい大会が松本で開かれるが、未来を担う若者に参画してもらえるように取り組んでいく

3,松本が粘り強く取り組んできた健康寿命延伸政策について国内外から高い評価を受けている

4,姉妹都市のスイス・グリンデルワルト村による公式訪問があり、本年は松本が訪問することになるので若い世代と交流を図っていきたい

5,松本空港国際化を県とともに取り組んでいく

6,イオンモールオープンを心待ちにする市民がいる一方、渋滞を心配する声があり、具体的対策が喫緊の課題となっている。対策として次世代交通を着実に進めていく。




これらを聞いていて

・いろんな場面で若い世代への取り組みや関わりを強く意識されている

・イオン出店による渋滞対策は喫緊の課題だが、今後市で行う対策は次世代交通の着実な推進としている

という政治姿勢を感じました。




その後開催された建設環境委員協議会の中で、イオン渋滞対策の施策が一覧で示されていますが、現時点で具体的に市が取り組もうとしている事業は次の3つです。


・市街地バスの運行費用を市が負担し、20分おきにバスが来るように便数を増やし、路線も便利になるように再編する

・無料貸自転車「すいすいタウン」を65台から160台に増やして、松本駅前にも設置する

・大庭駅に60台分のパークアンドライドを設置する


松本駅前に貸自転車が整備されることは松本を自転車のまちとしてPRする第一歩となります。バスの便数が約3倍弱となるのは、バスを利用しようと思えば便利になるでしょう。

一方、そのバス自体が渋滞に巻き込まれて、バス利用増につながるかが懸念されます。

また、昨年の議会で質問した中で、乗り捨て可能なコミュニティサイクル(docomoやSoftBankなどで実施しています)の設置や、スマートフォンアプリでバスの位置情報を見れる低コストのロケーションシステムを今後検討するとされていたのですが、それがイオン開店に間に合わない見通しとなっているのは残念です。

あわせてイオンが取り組む対策でわかっている主なものは次の通りです。


・イオン敷地内に立っていた電柱の無電柱化

・買物荷物の有料宅配サービス

・公共交通で来てくれた客へのバスチケット配布

・イオン駐車場の有料化

・イオン出入り口周辺の右左折レーンの設置


などなど・・・


これらの説明を受けて、主に次のような質問をしています。


◯Suicaのような交通ICカードを使ってバス運賃を支払えるようにする検討状況は?
→ 長野市でKURURUと呼ばれるICカードが使われていて、そちらを県下で統一して導入ができないか検討している。

KURURUであれば福祉100円バスのように政策的な運賃割引も可能になるようです。しかし、KURURUとSuicaを両方使えるようになっていないため、そのシステムを構築するのにはまだ時間がかかるとのことでした。

◯KURURUとSuicaの両方を使えるシステム構築には時間がかかる。Suicaだけでも先に導入できないか?
→ Suicaだけ導入する場合でも全国的なシステムを変えることとなり、先行して導入するには大きなコストがかかる。

◯低コストのバスロケーションシステムの検討状況は?
→ コストがそこまで掛からないシステムで、現在アルピコ交通と協議しながら導入を検討している。

◯他市では乗車スタンプがたまると商品券に換えられるなど、経済的なメリットを与えることで乗車率向上につなげているところもある。公共交通を使う経済的なメリットを検討してほしい。
→ 他市の事例を研究しながら導入できるか検討する。

◯バス停標記やバスの乗り方が、バスに乗ったことのない人にとって難しいので、工夫をしてほしい。
→ アルピコ交通と協議して検討していく。

◯今後導入するコミュニティサイクルにおいて、電動自転車を導入してほしい。
→ 導入できるか検討する。

◯大庭パークアンドライドの料金設定は?具体的な場所は?
→ 24時間200円の平田駅のパークアンドライドを参考に決定していく。具体的な場所についてはまだ調整中。

◯イオンによる従業員駐車場の確保の現状は。来店客の駐車場スペースを圧迫しないか。
→ イオンの南側・東側の位置に確保していると聞いている。イオンの駐車場と、市で想定する渋滞対策効果を出すために必要な民間駐車場台数(計900台)を使用することにはならない。


この他にも、


・歩こう運動の有効性には疑問の声が多いこと

・買物荷物を持って歩くことは現実的ではなく、荷物を宅配するサービスが有料であれば利用しないとの声があること


という多くの方から聞かれた声についてもお伝えしています。

既存のイオンでも、交通対策として設置された有料の宅配サービスはあまり使用されていない実態があるようです。




以上、いろいろな観点からお聞きしましたが、それでも聞き足りないほど気掛かりなことが多くあります。

今回市の方では現時点の渋滞対策をまとめて頂きましたが、ここまでで示されている対策では、どこまで車の市街地への乗り入れを減らせて、渋滞抑制効果を出せるのかは不透明なままです。

市長の所信でも具体的対策をまとめていくことは喫緊の課題とされていますので、わたしはこれから、車を減らす次世代交通政策として


・バスの電子切符

・バスロケーションシステム

・docomoやSoftBankで実施しているコミュニティサイクル


などの早期導入を訴え、


・渋滞が深刻になる開店直後とイベントの時にどう対応するか

・渋滞想定や対策、そのために市が動いていることについて市民に積極的に情報公開していくこと


などを、最後まで諦めずに、調査し、取り上げていきます。

それでは今日はこの辺りで。




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