2017年06月22日

イオンが行う渋滞対策の公表後に注目したいポイントと、県の行う対策が相対的に少ない理由は・・・?

こんばんは、最年少松本市議会議員の青木たかしです。

先日のイオンの渋滞対策について、市が予算をかけて行う渋滞対策については、市のスタンスはあくまでも「次世代交通政策の推進」であって、イオンのための予算ではないということを書き、その上で、市として行うイオン渋滞対策の一覧をまとめました。





残り3ヶ月しかない中で市としてできることは、開店前に、イオン・県とどこまで対策の連携・具体化がはかれるかということになると思います。

今日は、イオン側が実施する渋滞対策についてまとめていきます。

イオンが行う渋滞対策の公表後に注目したいポイントと、県の行う対策が相対的に少ない理由は・・・?



1,来店自動車を減らすことで渋滞を緩和させる対策


・パークアンドライドやバス利用者への帰りのバスチケット配布

・買物宅配サービス → 岡山のように、一定額以上購入で無料となるか?

・従業員は原則車を使わずに通勤する → やむを得ず車を使う場合は、対策のため確保する900台の駐車場以外の駐車場を別途確保してあるため、そこを利用

・イオン併設駐車場の料金設定の工夫で来店車量のコントロール → これが無料となるのか、岡山のように周辺駐車場より高い料金設定となるのか?

開店後3ヶ月の臨時駐車場の確保とシャトルバス運行 → いつまで運行されるか?駐車場はどこを使うのか?市役所や総合体育館の駐車場は使われるのか?

・公共交通利用の啓発 → どの媒体でどの程度啓発するか?

・併設駐車場空き情報の発信 → イオン併設駐車場が満車の場合、誘導員がその案内を事前にすることで、イオン周辺での車の滞留を防止する



2,交通安全対策

イオンが行う渋滞対策の公表後に注目したいポイントと、県の行う対策が相対的に少ない理由は・・・?

イオンが行う渋滞対策の公表後に注目したいポイントと、県の行う対策が相対的に少ない理由は・・・?

・街頭啓発の充実 → 地図①。自転車通学の多い交差点で交通安全啓発を行う。今も実施しているそうだが、開店後は下校時間に街頭啓発もする

・カラー舗装等の歩車分離、歩道の設置、路肩の段差解消 → 地図上の緑の実線。イオンモール岡山では設置された歩道橋は設置されない見通し。代わりに?空中通路が設けられ、県警では中央・県交差点をスクランブル交差点にする。空中通路ではまちなかへの回遊性が生まれないのでは・・・。

・電柱の地中化、電柱の移動 → 地図上ピンクの丸の計4箇所。どれくらい道が広がるか?



3,交通円滑化


・右左折レーンの設置とイオン前にバス停設置 → 地図上で拡大地図となっている箇所

・誘導員の配置 → どこにどれだけかは未公表。駐車場内には出口案内の誘導員配置。また、開店後数ヶ月は中町通りを車が通らないようにするために誘導員配置予定とのことだが、中島議員の一般質問答弁にて、トランジットモール化(公共交通と緊急車両しか通れないようにする)の検討がされる模様。


4,その他


・民間駐車場を提携とすることで、駐車場の分散化 → 60分の無料券が出されることになる見通し

・開店後の車の入出庫データを収集、分析して対策の検証・改善に活かす。


5,まだ実施されるかわからないもの


・休日や平日夜など、来店客のピークをずらすために特典を用意すること → 市はまだこの対応がされるか聞いていないとのこと。是非実現して頂きたいです。


以上、イオン側が費用を負担して行う対策です。


ここまで市、イオンの対策を見てきましたが、この他に県・県警の実施する対策もあり、それは次の通りですす。


・路肩のカラー舗装

・あがたの森から秀峰学校前の改築(電線地中化含む)

・中央・県交差点のスクランブル化

・車両感知器2台増設と信号調整の高度化


とのこと。


一方、3年前に開店したイオンモール岡山では、


・岡山県警が車両感知器を37基、通行量で自動的に信号が変わる集中制御機を3基増設

・FASTとよばれる緊急車両が来ると信号が変わって通行を円滑にするシステムや、PTPSとよばれる路線バスの通行を円滑化するシステムを導入

・開店後はパトカー・警察官がイオン施設周辺に配置

・松本市が開いている渋滞対策会議と同じものを、岡山県警が事務局となって、開店1年前から実施

・岡山県内22署にて4000人を対象にイオンへの来店手段についてアンケート調査を実施。それまで3割弱とされていた車利用予想に対し、7割が車で来るとの結果がわかり、それを公開。その後、公共交通利用の呼びかけを実施(松本市では、イオン側の予想する車利用6割ではなく、7割の予想で当初から対策を検討)


また今年4月開店のイオンモール徳島の事例では、


・緊急車両の通行への影響が懸念されるため、県警がイオンモール内に「警察官立ち寄り所」を設置

・リアルタイムでの信号調整

・4月開業で、その後すぐのゴールデンウィークにはヘリコプターで渋滞情報を収集し、対策


が行われたようです。


人口の多い県庁所在地である両市に比べて、「松本はこの対策で大丈夫」という根拠を県は持っているのかもしれませんが、県の対応や考え方がどうなっているのか、市議会で追及するわけにもいかなかったので、今のところ私には把握できていません。

これについては、残りの時間で今後私もできることをしていきます。

県との連携について質問もしていますので、こちらを御覧ください。




最後に、今日の活動報告を。






以上です、それでは、また明日。



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