2018年06月16日

地震時、避難所定員が不足すると想定される地域が11地区。そのうち、民間からの避難スペース提供がない4地区では呼びかけを。

こんばんは、最年少松本市議会議員の青木たかしです。

今日は松原町会の理事会に同席しています。この中で、要援護者登録制度について説明がありました。

地震などの災害が起きた時、障害者や高齢者、ちいさなこども、妊婦、外国人の方は、他の人たちに比べて一層不安が生じ、困ることになります。いざというときに、地域のみんなで手助けしようという助け合いの制度を地域に作るため、「要援護者登録制度」を整備しています。

この制度自体は平成21年度にはじまっていましたが、平成23年6月の松本地震のときに、「要援護者の情報を町会役員が知っているだけでは不足。隣組長も知れるようにしたほうがいい」という意見がだされ、現在ほぼすべての町会でとりくんでいます

この制度に登録すると、3ヶ月毎、町会長と民生委員に情報提供があり、隣組長は町会長を通して要援護者の情報を得ることができるようになります。これを参考として、災害時だけでなく、日頃から地域で見守り、円滑に助け合いが進むようにしていくという仕組みです。

登録を希望する方は、市の窓口で申請します。

これは、登録すれば必ず助けてもらえるという制度ではありません。日頃から地域のつながりを作って、助け合いの関係を作っておくことが大事になります。


また、ここで登録された要援護者を実際に支える、「地域支援者」も登録していくことが必要で、見つかって同意がもらえ次第、町会でもその地域支援者が誰なのか把握できるようになります。

個人情報の心配もあるので、不要となったリストは、市で回収することとなっているようです。



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今回の一般質問では、災害時の避難所の収容人員が不足するということについても質問しています。

地震時、避難所定員が不足すると想定される地域が11地区。そのうち、民間からの避難スペース提供がない4地区では呼びかけを。
6月一般質問のようす


災害時には、避難者を収容しきれない地域が想定されています。

発災後の時系列によって、1人当たりの占有スペースが異なるのですが、発災直後が1人当たり1㎡、2日目から約1週間までが2㎡、長期化した場合が3㎡と想定し、受入人数(定員)を算定しています。

県の調査では、糸魚川-静岡構造線断層帯(全体)における最大避難者数を44,440人(人口の約2割)と報告しており、

被災1日後: 30,270人
  2日後: 44,440人
  1週間後:39,020人
  1カ月後:23,010人

と想定しています。ちなみに、震度6弱以上で25%、震度5強以下で15%の人口が避難と想定。

各地区の人口に占める避難者数が、定員を超える避難所は、全157カ所の内、1㎡は3カ所、2㎡は15カ所、3㎡は39カ所あることがわかりました。

そして、地区内全体の避難所で定員を超えるところは、東部、鎌田、神林、岡田、里山辺、入山辺、城北、寿、中央、中山、内田の11地区です。

これらの避難所では、その対策をそれぞれ考える必要があり、この定員不足に対してのとりくみを、市に見解を伺いましたが、


・避難所によっては受入れに余裕があるため、避難所に入れない避難者は他の指定避難所に誘導を考えている

・地域コミュニティを考慮し、移動の際は、町会や常会単位で誘導を予定している

・指定避難所が使用できない場合は、市有施設や町会公民館などを「臨時避難所」に指定する予定

・周辺の民間施設との連携については、「松本市災害時サポート事業所登録制度」で17社から避難スペースを提供していただける

とされました。


この災害時サポート登録制度で避難スペースを提供している地区と、先程の11地区を照らし合わせてみたところ、

東部、城北、中央、内田地区においては、事業者登録がなかったため、このエリアにおける重点的な取り組みを求めています。




松本の地震発生率も1位となっていることもあり、少しでも地震に対しての準備ができるよう、取り組んでいきたいと思います。



それでは、また明日。



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Posted by 青木たかし at 20:04│Comments(0)地震
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